一通の手紙

この手紙を、少しだけ下を向いてしまっているおかあさんに送ります。

何も背負わなくていいのです。

何も比べなくていいのです。

あなたは、何ひとつ劣っていないのです。

子どもを育てているという事実の中に、欠点など、どこにもないのです。

うまくできなかった日があってもいい。

怒ってしまった夜があってもいい。

泣きたくなるほど疲れた朝があってもいい。

子どもが眠るとき、

そっと隣に寄り添ってあげてください。

そして、こう言ってあげてください。

「大好きだよ」

「生まれてきてくれて、ありがとう」

「明日も、きっといいことがあるよ」

「あなたの笑顔が、大好きだよ」

これだけでいいのだと私は思うのです。

言葉が出てこない日には、

ただ背中を、静かにさすってあげればいいのです。

子どもの手本になろうとしなくていいのです。

立派な親になろうとしなくていいのです。

正解を示そうとしなくていいのです。

ただ、

いま、ここで、同じ時間に眠ろうとしていることを

どうか楽しんでください。

そのぬくもりは、

言葉よりも深く、

記憶よりも確かに、

子どもの中に残ります。

あなたが自分に「ちゃんとしていない」と感じるその夜であっても

子どもは

「愛されている」と、ちゃんと感じています。

それで十分。

本当に、それで十分。

今夜の

もやもやする気持ちを手放してください。

あなたは、もう、

大切なことを全部しています。

大丈夫、大丈夫。大丈夫。

あなたもお子さんも愛されていますから。

  • URLをコピーしました!
目次