目次
「あたなのそのままでいい」
絵を描くのが好きなあなた
でも、となりの誰かを見て
「すごいなあ」とため息をつく
ほんとうの自分をしまいこんで
まわりにあわせて苦しくなる
孤立がこわいからと、
こころを閉じる日々
ひとの評価に
自分の価値をあずけて
鏡の中のあなたを
少しずつ見失っていく
でもね
あなたの描く線は
世界にただひとつの光
あなたの感じる色は
だれのまねでもない命の響き
「うまい」も「へた」もいらない
あなたの心が動いたこと
それが、真実の輝き
弱さをかくして
穴埋めしながら歩く日々
でもその一歩一歩に
あなたの勇気が刻まれている
どうか思い出して
集団のレールに乗らなくても
あなたは愛される存在
無駄な人生なんてひとつもない
好きなことを力にかえて
今を楽しむこと
それが、ほんとうの幸せ
◯私の祈り
わたしは祈ります
この地球に生まれてきたすべての子どもたちが
誰かの期待ではなく
自分のこころの声に耳をすませて
歩んでいけますように
比べられることに疲れた魂が
そっと羽を休められますように
人目を気にして縮こまった光が
のびやかに広がり
その子だけの色で世界を彩れますように
苦手なことに追われるのではなく
好きなことに夢中になれる日々が
ひとつでも増えますように
大人たちが
自分を守る殻を脱ぎ捨て
こどもたちの未来に
ほんとうの夢を見せてあげられますように
わたしは祈ります
どうか、
一人ひとりの命が
そのままで美しいことに
気づく世界となりますように