エリザベス2世

私は21歳の時に、大学の交換留学生としてオックスフォードのケンブリッジカレッジに在籍したことがありました。観光で、バッキンガム宮殿に出かけた時に、偶然にも王族の外出に出会いました。Queen ElizabethⅡ を、人集りの隙間から、ほんの少しでしたが、確かに拝見出来ました。美しい輝く光のような存在でした。

第2次世界大戦が勃発し、ロンドンの街も大空襲にあい、多くの人々が被害を受け、たくさんの子どもたちが犠牲になった時、まだ14歳の女王は、ラジオで、「平和が訪れた時に、明日の世界をより良く、より幸せにするのは私たち子どもたちなのです。おやすみなさい。みなさん、がんばって」そうお話になりました。

パレスチナの問題、ウクライナの問題、世界の社会情勢もさることながら、もっと普段の生活に密着した、もっと身近にある、争いや批判、避難、それから生まれる無価値感、罪悪感、疎外感、劣等感、不安や恐怖。

ふと、津田梅子先生の言葉を思い出します。

「みなさん、ひとり一人が、光を見る目、永遠の真理を知る洞察力、憐れみともっと優しい、慈悲に満ちた心、闇を照らす信仰をもちますように」

私は無宗教ですが、目に見えない存在を信じます。日本人の多くはそうだろうと思っています。

私たち日本人のDNAの中に、思いやりや勇気、慈しみの種が宿っていると思うのです。

ひとり一人の、魂の中の宿る種に、毎日水やりして、大きな花を咲かせて、次の世代へ

若い世代へ、夢と希望に満ちた世界のために、今こそ

私たち先に生まれた人間は、手本を見せるべき時が来たのではないかと思うのです。

実際に、身近にも、才能に満ちた、元気はつらつで、自分を表現している、高校生や中学生が増えてきているように感じます。

臆することなく、自分の視点から自分の感じることを表現し、他者をも認め、調和を図ろうとしている10代が増えてきていると思います。

少し前までは、長いものに巻かれて、自分を二の次にしていた頃があったようですが、コロナ禍を過ぎて、

多数に追随せず、自分の意見を述べる若者が増えてきているように感じます。

この若い力のあるエネルギーを大事に育てるために、私たち、大人と呼ばれているものには何が出来るのでしょうか。

私の人生も後半に突入してきていますから、

毎瞬、毎瞬を、丁寧に、大事にして、少しでも社会貢献していきたいと考えています。

私は、必ずや世界は、平和で明るく楽しく美しくなると信じています。

34年前に亡くなった父が残した言葉で締めくくります。

「夢は大きく、その実現を目指し、楽しみながら努力あるのみ」

 

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