私は、これでいい

子どもへのSNS規制が話題になっている。

夏休み。

この酷暑では外で思い切り遊ぶことも難しく、家の中で過ごす子どもたちも多いのだろう。

ゲーム。

動画。

SNS。

友達同士で集まっていても、それぞれが違う画面を見つめ、同じ空間にいながら会話は少ない。

そんな光景を見かけることも珍しくなくなった。

大人は「規制しよう」と考える。

でも私は、規制だけでは解決しないようにも思う。

子どもたちは、きっと新しい抜け道を見つける。

大人と子どものいたちごっこが続くだけなのかもしれない。

オーストラリアでは16歳未満のSNS利用を制限する法律が成立し、ほかにも同様の規制を検討する国があると聞く。

一方で、日本では教科書のデジタル化が進められようとしている。

世界を見渡しても、デジタル化を進める国もあれば、見直す国もある。

正解は、まだ誰にも分からない。

私は便利になったことを否定するつもりはない。

デジタルの恩恵を受ける場面もたくさんある。

でも、不用意に拡散される情報や、本物と偽物を見分けることには、今でも自信がない。

そんな教育を受けてきた世代ではないからだ。

だから私は、今でも紙に万年筆で文字を書く。

インクが紙に染み込んでいく時間が好きだ。

ゆっくり考えながら、一文字ずつ書いていく。

その時間は、私にとって、とても豊かな時間である。

息子には、

「お母さんは情報難民だから。」

と笑われることもある。

でも、不思議と困ったことはない。

むしろ、十分に満たされている。

知らないことはたくさんある。

時代についていけないこともある。

それでも、

私は、これでいい。

これからの時代を生きる子どもたちは、私たちとは違う世界を歩いていくのだろう。

便利さも、不安も、私たちの想像以上かもしれない。

だからこそ、願う。

新しい時代の中でも、

人と向き合って笑う時間を、

紙の手触りを、

誰かの声に耳を傾ける温かさを、

どうか忘れないでほしい。

そして、その未来が、子どもたちにとって希望に満ちたものでありますように。

心から祝福を祈っている。

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