当医院の抗菌剤の使用についての方針
抗生剤適正使用について
当医院は従来から、日本小児科学会の推奨する「感染症に対する治療薬の適正使用に関して」を参考に、急性感染症に対しての抗菌剤の処方には慎重は立場を取っておりました。
平成30年3月からは、厚労省から発表された「抗微生物薬適正使用の手引」を元に、当医院では、抗菌薬の処方については、原則的に以下のような場合に限っております。
- A群β溶血性連鎖球菌が原因の急性咽頭炎の場合
- 10日以上続く鼻汁や後鼻漏や咳が増悪する場合
- 3日以上続く、39度以上の発熱があり、重症感のある場合
- 3日以上続く、膿性鼻汁で、顔面の浮腫などがあり、食欲低下や咳を認めた場合
- 便培養で抗菌薬が必要な菌が検出された場合(急性下痢症に対しては、まずは、水分摂取や食事指導など対症療法を行います。)
- 感冒に引き続き1週間前後で、再度の発熱や鼻汁や咳の増悪がある場合
- 百日せきが検出された場合
- 急性中耳炎には、耳鼻科専門医と連携しながら処方します。
これはあくまでも大まかな治療指針であり、お子様一人ひとりの特性や、ご家族のご希望も十分に考慮しますので、ご不明な点やご意見などはお気軽にお伝えください。
MRワクチン接種について
首都圏の麻疹の発生や、武田のMRワクチンの力価の問題の影響から、MRワクチンの品薄が懸念されています。
東京都、神奈川県などの都市部は、既にひっ迫している情報もあります。
当医院では、1歳、5歳児の定期接種の対象者、2歳以上で定期接種未接種者、渡航歴があって免疫のない成人を優先して、予約を受け付けでいます。
なお、麻疹、風疹の単独接種をご希望の場合には、ワクチン入手が困難のため
当医院では、応じることができません。